竜涎香(りゅうぜんこう)と聞いて知らない方もいるかと思います。
竜涎香とはマッコウクジラが食べたイカ(ダイオウイカ)のクチバシが消化しきれない状態で体外に排出されたモノと言われています。
物凄く価値が高く、探している人も少なく無いはず!
今回はそんな竜涎香について調べてみました。
竜涎香の価値や見つけ方は?
竜涎香は古くから貴重な香水の原料として使われています。
あのクレオパトラや楊貴妃も使っていたという話もあります。
現在では、人工的に作られた竜涎香もありますが、天然のモノは非常に価値が高くモノによっては1g当たり2000円で取り引きされています。
海外では犬の散歩で海岸を歩いている時に偶然見つけた臭い石が800万もの値段がついた事もあるようです。
昔はマッコウクジラを捕鯨した際に体内から見つかる事もあったようですが、1986年に商業捕鯨が禁止され今では偶然に海岸に漂着したものを見つけるか、海上に浮遊しているもの(海水に浮く)を探すしかなくなっているようです。
大きさは50g〜5000gでまちまち、色も何色か確認されていますが、黄色がかったものが最高級品だと言われてます。
太陽光に当たり空気に触れると酸化し硬くなります。
黄色
灰色
黄色と白
緑
竜涎香!日本での発見事例は?
日本は世界でも有数の発見地のようで、江戸時代には琉球王国が国を挙げて竜涎香を探していたという話もあります。
和歌山県で見つかったという古文書も残っています。
しかし、近年ではほとんど見つかったという話しは無いようです。
ただ、それはみんな知らないだけで見過ごしてる可能性は十分にあります。
日本近海はマッコウクジラが多く生息しているようで、過去に竜涎香が取れていた事を考えると、現在でも拾える可能性は十分にあると思います。
竜涎香の判別方法は?
竜涎香は一見するとただの石です。
ここからは、その石が竜涎香なのかどうか自分でも出来る判別方法を紹介します。
1.竜涎香は軽い
竜涎香は普通石よりも軽いのが特徴、軽石のような感じのようです。
2.竜涎香は臭い
香水の原料として使われているので独特の匂いがあります。
あまりいい香りでは無いようです。
3.針金などで確認
針金などの細い金属の先をライターなどであぶり、物体に1cmほど刺してみます。
その時物体が溶けて強い香りがすれば竜涎香の可能性があります。
また、大きさはまちまちなのであまり当てに出来ず、色も白・黒・黄・緑・茶など様々なのでいちがいには言えません。
以上、竜涎香についてまとめてみましたが、海岸などに出かける時はちょっと注意して観察すると思いがけない発見があるかも知れません。
しかし、確率はかなり低いようです。あまり過度な期待はしないように。
それでも、「知ってる」と「知らない」では大きな差があると思います。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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