2016年8月31日放送の「ザ!世界が行天ニュース」で「チック・トゥレット症候群」が取り上げられます。
正直初めて聞く言葉なんですが気になったので、今回調べてみました。
チック・トゥレット症候群とは?
チック・トゥレット症候群とは神経発達症の一つである「チック症」の重症型で、国立難病センターによると。
「音声チックを伴い、複数の運動チックが一年以上持続する精神神経疾患である」
と定義されています。
1885年にフランスの神経科医「ジル・ド・ラ・トゥレット」医師によって報告されたことから名付けられたそうです。
1000~2000人に1人の割合で発症し、4歳~11歳頃が多いようです。
また、女の子より男の子のほうが発症率が高いと考えられています。
日本での認知度はまだまだ低くく、診断出来るお医者さんも多くは無いようです。
したがって正しい知識と理解を示し、周囲の支援が必要な疾患です。
チック・トゥレット症候群の原因と遺伝の可能性について
原因についてははっきりと分かっていないようで、以前はストレスや厳しいしつけ、愛情不足などを原因としていたようですが。
2016年現在では、脳内神経伝達物質ドーパミンの過剰活動が原因ではないかとされています。
また、完全には解明されていないようですが、65%~90%に家系発症がみられるようで、遺伝的要因も考えられています。
チック・トゥレット症候群の症状は?
この疾患の症状としては。
運動チックと呼ばれる、まばたき・首振り・腕振り・顔しかめ・口すぼめ・肩上げなど。
音声チックと呼ばれる、咳払い・鼻ならし・叫びや単語の連発というものがあります。
また、この疾患には合併症がみられる事も多く、代表的なものは。
強迫性障害・注意欠陥・多動性障害(ADHD)・学習障害などが挙げられます。
チック・トゥレット症候群の治療法は?
チック・トゥレット症候群の治療法で代表的なものは以下の通りです。
・心理教育と環境調整
軽症であれば、家族や周囲の人々に疾患の特徴を正しく理解してもらい、社会適応出来るように支援していく。
・薬物療法
重症、慢性化している場合、薬によって治療していきます。
原因とみられるドーパミンの働きを抑える薬を使用しますが、副作用があるものが多くあり、眠気や筋肉の硬直・こわばりなど多くあるようです。
・行動療法
ハビットリバーサルといいチックの動作を故意に抑える動きを身に付ける療法もあるようですが、日本ではあまり積極的に行われていないようです。
以上、チック・トゥレット症候群についてまとめてみましたが、正しい知識を持ち、適切な治療と本人や周囲の人々の環境や考え方を変えていく事で、完治する可能性があると言われているようです。
なるべく多くの人に知ってもらい、理解してもらう事が大事だなと感じました。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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