
2016年6月19日
この日は三重県津市で開催された全国建具フェアに行ってきました。
営業から転職してもうすぐ2年が過ぎようとしています。元々「家具を作りたい!」と雇ってもらった今の会社、しかしそこである職人さんとの出会いが僕を少しずつ変えていきました。
その職人さんはこの道50年以上の建具職人で釘などを一切使わず障子や扉を作る技術を持っています。
その技術にも感動しましたが、さらにその障子や扉に細かい飾りを施す技術を知りました。
「組子細工」といい細かい模様をびっしりと、時にはでかでかと入れていくというものです。
今回はそんな建具に関する情報と全国大会についてまとめてみます。
建具の歴史は?
まず、建具と聞いて「あーあれね!」とすぐ出てくる人は業界の人以外はほとんどいないと思われます。
実際、僕も入社当時は、前の仕事で建設業の営業をしていたにも関わらず、明確なイメージは出来ませんでした。
しかし、わかってしまえば簡単です。
辞書にはこう載っています「部屋の仕切りや外部との仕切りに用いる、開け閉めすることの出来る可動性の障子・フスマ・窓・戸などの総称」
簡単ですよね。
これをふまえて、建具の歴史を紹介していきます。
現存する日本最古の建具は法隆寺金堂の入り口にある板戸だとされています。
本格的に広がったのは平安時代からで主に貴族の住宅に作らていたようですね。
ここから建具の原型が出来上がってきました。
桃山時代~江戸時代にかけてさらに広がりこの頃から組子細工等が普及し建具職人として技術に注目が集まってくるようになる。
明治以降には海外からの技術も入りアルミ材や接着剤などで、軽量化、経済的にコストを下げる為に量産されるようになって行きます。
全国建具フェア三重大会に行ってきた!
ここからは建具フェアで見た作品の一部を紹介したいと思います。
まずは今年の内閣総理大臣賞の作品です。
富士山をモチーフにしているようですね。遠くから見ると「絵」のようですが、近くによってみると
このように細かい木片を組み合わせて模様を作っています。これが組子細工です。
もちろんほぼすべて手作りです。
続いて僕が気になった作品です。
「びょうぶ」でしょうね、この文字に注目です。
木片の色を変えて、遠くから見ると文字に見える。そうゆう構成になっていますね。
ドット絵のような要領ですね、これを見るとどんなものでも作れそうな気がしますね。
他にもちょっと変わった作品もありました。
木の形を生かしてそのまま建具にしてます。これも作るのも難しそうです。
もう一つ
これも面白い、斬新なデザインです。
他にもたくさんの作品がありましたが。
挙げると切りがないので今回はここまでにします。
これを見て、組子細工について少しでも知って頂けたらと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
この記事へのコメントはありません。