1865年のアメリカで起きたリンカーン元大統領暗殺事件を基に作られた映画で、アメリカ合衆国で初めて死刑になった女性「メアリー・サラット」とその弁護をする事になった弁護士の「フレデェリック・エイキン」の奮闘を描いた作品。
何とも切ない、やりきれない思いが残る映画でした。
「声をかくす人」レビュー!
監督:ロバート・レッド・フォード
脚本:ジェームズ・ソロモン
公開:2012年
出演者:ジェームズ・マカヴォイ/ロビン・ライト
あらすじ
1865年、アメリカ南北戦争で勝機を見出していた北軍はその日、勝利を祝うパーティーを開いていた。
しかし、劇場で演劇を観賞していたリンカーン大統領が何者かに暗殺される。
犯人は直ぐに特定され主犯格の「ブース」は逃亡先で射殺され、仲間も捕まった。
犯人グループは民間の裁判では無く、軍法会議にて裁かれる事に、その中にブースが頻繁に出入りしていた下宿宿の主人「メアリー・サラット」の姿もあった。
そのメアリーの弁護をする事になった「フレデェリック・エイキン」は大統領暗殺という大罪の容疑者を弁護するのをためらっていたが、政府や軍のやり方に疑問を持ち、メアリーの弁護を引き受けるのだった…
感想
アメリカ合衆国始まって以来の女性死刑囚、おそらくはちゃんと?裁判をして裁かれたという意味だと思いますが、この裁判は正当な裁判ではなかったのではないか?という疑いがありそれを映画化した作品ですね。
何とも言い難いような内容でした。
正義とは何なのか?そんな事を考えてしまいます。
結局は人間が作った言葉で、言葉の意味は各個人や組織によって変わるんだろうな..
悲しいような、しょうがないような、複雑な気分です。
実際に裁判を見たことは無いですが、この映画を観て思ったのが、裁判の制度や進行など、近年の映画などに出て来る内容とあんまり変わらない様な気がしました。
そんなに前から結構確立されてたんだろうか?と気になりました。
「Xメン」などで見慣れている「ジェームズ・マカヴォイ」ですが、弁護士役で髭を蓄えたシリアスな演技はいい感じで、新たな一面ですね。
脚色や推測などがあると思うので、事実と受け取るのは早計かと思いますが、こういう出来事があったんだと思える作品です。
気になった方はを観てみて下さい。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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